定置網
全国有数の定置網地帯
石川県内浦(富山湾側の海域)は急深な地形で、寒ぶりなどの回遊魚が岸近くまで回遊するために定置網が発達し、全国的に見ても有数の定置網地帯を形成しています。
石川県全体では、大小合わせて約130ヶ統があり、その殆どが内浦海域に集中しています。
外浦海域の全ての定置網では時化が続く冬期間に、内浦海域の多くの定置網では網替えを兼ねて魚の入りが悪くなる夏期間に休漁しています。
市場に並べられた寒ぶり(能都支所)
師走、空一面の黒雲から閃光とともに雷鳴が鳴り響く頃、丸々と太った寒ぶりの大群が能登半島沖を回遊してきます。漁師は、この頃の雷を“ぶり起こし”と呼び、寒ぶりシーズンの到来を感じています。
石川県漁業協同組合は、脂が乗った7kg以上の大ぶりを“天然能登寒ぶり”とし、ブランド化に力を入れています。
定置網
県内最大規模の定置網では、北から沖に伸びる「垣網」の延長が約3km、魚を取る「身網」の幅は約700mもあります。
"寒ぶり"の刺身
旬の寒ぶりは、醤油もはじくといわれるほど脂が乗っています。
巻きぶり
脂の乗った寒ぶりを塩漬けして干した後に、藁縄で巻いた伝統的な保存食です。