その他の漁法
サヨリ船びき網
サヨリ船びき網漁は、海の表層を泳ぐサヨリを2隻の漁船が共同で網を曳いて漁獲する漁で、息が合った操船技術が求められます。
主な漁場は、七尾湾や能登内浦の沿岸域で、春漁と秋漁があります。
春漁は寿司ネタにもなる大型魚が、秋漁では干物にするような小型魚の漁獲が主体です。
えびかご漁
活えびで出荷しています!
えびかご漁は、西海支所と輪島支所で行われており、甘えびや縞えび、活きたまま漁獲することが可能です。
両支所は、水揚げされた活きたえびを陸上水槽で蓄養しており、漁期中いつでも出荷出来る体制を整えています。
縞えびや鬼えびは、深海底の岩場に生息するタイプであるため、かご漁でしか漁獲されない貴重なえびで、甘えびと比べても身がしっかりとしていて、甘みもより一層強いと評判です。
イイダコの貝殻漁
イイダコ漁は、壺を用いた漁が一般的ですが、千里浜なぎさドライブウェイ沿いの海域では、壺の代わりに貝殻を用いた漁が行われています。1組2枚の貝殻は、バラバラにならないよう、蝶つがいの部分をロープで結びます。
イイダコは、2枚の貝殻を吸盤で閉じるようにして、上手く中に隠れます。
ボラ待ちやぐら
天文学者であるパーシバル・ローエルが著書「NOTO」の中で、怪鳥ロックの巣のようだと表現したやぐらの上から、ボラの群を見張り、網の上を通過するタイミングに合わせて網を手繰りあげるという原始的な漁法です。
穴水町では、最盛期に20基を数えましたが、1996年秋を最後に、漁を行う人がいなくなり、観光用に設置したやぐらが見られるだけになりました。現在は、地元の有志による伝統漁法の復活に向けた取り組みが行われています。
"毛糸"で鯛を釣るはえ縄漁
輪島の漁師は、魚を獲る技術が群を抜いていると言われています。鯛のはえ縄漁は、えびでなく毛糸で釣ります。
毛糸を付けたはえ縄は、タライに収納され、幾重にも重ねて保管されます。