底びき網
'加能ガニ' '香箱ガニ' '甘えび' など美味しさいろいろ
石川県の底びき網漁業は、1艘曳きによる“かけ回し”という方法で行われます。
ズワイガニ・甘えび・アカガレイなど、単価が比較的高いものが漁獲対象となっていますが、漁獲物はニギス・ハタハタ・ホタルイカ・マダラ・アンコウ・バイ・ミズダコなど多種にわたります。また、七尾湾などでは、小型船によるなまこ漁が行われています。
底びき網の水揚げ(金沢港)
水揚げは夕方から夜にかけて行われています。
水揚げ後は、夕食と少しの休憩をとり、再び夜の海へと出港して漁場へ向かいます。
時化などで年間100日程度しか出漁できません。
加能ガニ
平成18年に、県下の全27漁協を1漁協に統合したことを契機に、県産ズワイガニのオスを
「加能ガニ(かのうがに)」
と名付け、ブランド化による販売促進を図っています。
(漁期:11月6日~3月20日)
香箱ガニ
本県では、古くからズワイガニの雌を「こうばこ」と呼び、「香箱」という字を当てています。
甲羅を開けると鮮やかなオレンジ色をした内子(うちこ:卵のもと)と濃厚なミソが香り立つ、正に香り箱です。
(漁期:11月6日~12月29日)
甘えび(ホッコクアカエビ)
県沿岸の底びき網漁は、7~8月が休漁になりますが、5月20日頃から日本海中央部の大和堆で操業する甘えび漁が行われるため、ほぼ周年水揚げされます。
また、1月~5月末頃にえび篭漁も行われ、生きたままを酸素パックで出荷しています。
マナマコ
能登内浦海域では、主に畳半分程の鉄枠に網を取り付けた漁具を用いた「桁びき漁」で漁獲されます。青なまこが多いですが、赤なまこや黒なまこも獲れます。
(漁期11日6日~4月15日)