いか釣り
石川県を代表する漁業
スルメイカ釣り漁業は、石川県を代表する漁業です。スルメイカは、日本海を大きく回遊するため、群れを追いかけて漁を行います。
春は、北上するスルメイカが餌となる小魚が豊富な本県沿岸に滞留するため、約300隻の小型いか釣り船が全国から集まります。
夏から秋にかけては、日本海沖合やロシア海域、北海道沖合などでも漁を行います。
冬は、南下するスルメイカが本県沿岸で釣られ、また、定置網にも大量に入ります。
その他にも、四季を通じて多くの種類の新鮮ないかが水揚げされています。
出漁に備える中型イカ釣り漁船
1回の航海は、漁模様によって2週間から1ヶ月程度で、船団を組んでの操業です。
乗組員は7~8名程度で、漁業実習生としてインドネシアの青年も乗り組んでいます。また、彼らが結成するグループ“イカボーイズ”の歌声が、地元の人を楽しませています。
日本海沖合は、真夏でも熱を発する集魚灯の下を離れ難いような低温です。また、霧に包まれることも多く、鳴り続ける衝突防止の汽笛が霧に吸い込まれると、一際、陸が恋しく思えてきます。
イカの墨にまみれての作業が続きます。
小木の一本凍結
マイナス40~45℃で一本ずつ船内急速凍結をしています。そのため、漁獲時の鮮度がそのままです。勿論、刺身でいただけます。
その他にブロック凍結もあります。
アオリイカの活魚(酸素パック)
活魚流通を試験的に取り組んでいます。
いかの刺身は、出来る限り細く切り、箸でガバッと取って食べるのが一番です。