ニギス
- プロフィール -
ニギスは、石川県では「メギス」と呼ばれ、全国トップクラスの漁獲があります。7~8月の休漁期を除き、底曳き網で四季を通じて、漁獲されるなじみの深い魚です。
ニギスは、漁獲されたばかりの魚体は大きな鱗に覆われ、青みがかかった鮮やかな銀色をしています。ただ、鱗ははがれやすいため、店頭ではこの鮮やかさは見られないのが残念です。
ニギスは、シロギスに姿が似ていることから似鱚と書きます。ただし、分類上はまったく違い、背中の後方に脂ビレを持つことから、大きく分ければサケの仲間に入ります。
- メモ -
ややずんぐりしているものは脂がのっており、腹部が硬く目が澄んでいて、身に透明感のあるものが新鮮です。鮮度落ちが早いため、保存するなら塩干物にしたり、素焼きにしてから干すとよいでしょう。水分が多いので干物にするとアジが凝縮して一層美味しくなります。
脂ののった時期には生食、焼き物などにしても美味で、産地では刺身や寿司ネタなどに意外に知られていない食べ方もあります。
主につみれ汁などで食べられることが多いのですが、煮つけやフライ、他に練り製品の材料として使われることもあります。どんな料理でも美味しくいただけ、お手ごろな価格で手に入れるため大変重宝されています。
レシピ
ニギスの身は非常にやわらかく、水分は75%以上、脂質1%前後で、たんぱく質や鉄分を豊富に含みます。利尿作用のあるカリウムやエネルギーの供給、老廃物の代謝に機能する大切な栄養素ビタミンB群を含んでいます。
ニギスのすり身団子
すり身団子をマスターしよう!
材料(4人分)
- ニギス・・・・・500g
- 人参・・・・・・30g
- ごぼう・・・・・50g
- 卵・・・・・・・1個
- 長いも・・・・・100g
- 刻みねぎ・・・・適量
- 味噌・・・・・・20g
- 片栗粉・・・・・20g
作り方
- ニギスの頭と背びれ、うろこ、内臓をとり、よく洗う。
- すり鉢、フードプロセッサーなどご家庭にあるものを利用してすり身を作る。
- 2の中に、刻んだ人参、ねぎ、ごぼう、卵、長いも、味噌、片栗粉を入れてさらに混ぜる。
- 一口大に丸めれば、すり身団子のできあがり。
ポイント
これができれば、他のレシピが簡単に出来ます。鍋料理の材料にも使えます。
ニギスのつみれ汁
上品な味わいの汁物に変身
材料(4人分)
- ニギスのすり身(ニギスのすり身団子参照)・・・200g
- 白髪ねぎ・・・・・・・・・・・・・・・・・・適量
- だし汁・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4カップ
- 薄口しょうゆ・・・・・・・・・・・・・・・・少々
- 木の芽・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4枚
作り方
- 鍋にだし汁を入れ沸騰したら、すり身をスプーンまたはへらですこしずつ落とすように入れる。
- すり身が浮き上がってきたら、薄口しょうゆで味を整える。
- 最後に白髪ねぎをのせて出来上がり、あれば木の芽を添えると彩がよい。
ポイント
ねぎのほかに海草や柚子、三ツ葉などでも香りよくいただけます。
ニギスのさつま揚げ
アツアツホクホクが美味しい!
材料(4人分)
- ニギスのすり身(ニギスのすり身団子参照)・・・300g
- 砂糖(好みに応じて)・・・・・・・・・・・・・小匙1/2
- 揚げ油
作り方
- すり身と砂糖をよく混ぜ合わせる。
- 小判型または丸型に平たく成形する
- 170度の油で、じっくりと揚げる
ポイント
熱いうちにいただくと美味しさが倍増です。