甘エビ
- プロフィール -
通称「甘エビ」の名で知られる「ホッコクアカエビ」は、能登半島沖合いの水深200m~700mの海底に生息し、石川県を代表する魚介類です。11年以上の寿命があるとされ、5歳前後から雌に変わるという不思議な生態を持ちます。
石川県では四季を通して底びき網で漁獲されるほか、生きたまま水揚げするカゴ網量もあり、毎年1月6日に解禁、5月末頃まで行われ、全国へ生きたまま出荷されています。
甘エビは生で食べるのが一番!プリプリした食感とつるっとした喉越し、甘みが強く舌の上でとろける味わいが特徴です。ことに冬は青色の卵をたっぷりと抱え一段と味わいぶかくなります。
- メモ -
わずかな労力で大きな利益を得る例えを「エビで鯛を釣る」といいますが、事実エビはマダイなどの釣り餌として用いられています。しかもエビはマダイの色、味に大きな関わりがあり、マダイの赤い体色は、大好物のえびやカニなどに含まれるアスタキサンチンという色素が作り出しています。
生でよし、焼いてよし、蒸してよし、揚げてよしとエビはさまざまな調理法を楽しめる食材ですが、アマエビだけは、ほとんどが生食されます。水分が多いので熱を通すと著しく身がやせてしまいますが、美味しいだしがでます。
レシピ
高たんぱく、低カロリーのエビは栄養も豊富。エビ独特の甘みの成分には、血中コレステロールの上昇を抑える働きがあり、イカと同様、血圧の上昇を抑え、心臓や肝臓の機能を強化するタウリンも豊富に含まれています。
さらに殻に含まれるキチン質には免疫力を高める働きがあると言われ、殻ごと食べることでカルシウムをたっぷり摂取できます。
アマエビのお刺身サラダ
甘くてヘルシーなメニュー
材料(4人分)
- 甘エビ・・・・・・・20尾
- 玉ねぎ・・・・・・・小1個
- キャベツ・・・・・・2枚
- パプリカ・・・・・・1個
- レモンスライス・・・適量
- A:ドレッシング
- オリーブオイル、醤油、酢・・・各大匙1
- 練りわさび・・・・・・・・・・小匙1/2
作り方
- 甘エビは塩水で振り洗いして水気を切り、頭を残して殻をむく。
- 玉ねぎとパプリカはスライス、キャベツは千切り、レタスは食べやすい大きさに千切って冷水でパリッとさせておく。
- 器に1、2を盛り合わせて、混ぜ合わせたAをかけていただく
甘エビとこんにゃくの炊き合わせ
甘エビの旨味がしみ込んだ上品なメニュー
材料(4人分)
- 甘エビ・・・・・・・20尾
- こんにゃく・・・・・1枚
- A:煮汁
- だし汁・・・・4カップ
- みりん・・・・大匙4
- 砂糖・・・・・大匙2
- 醤油・・・・・大匙2
作り方
- 甘エビは洗ってひげを切っておく
- こんにゃくは、塩もみして洗い、手でちぎって鍋で乾煎りする
- 別鍋にAを煮立て、エビを入れて火が通れば、取り出す
- 3の煮汁にこんにゃくを入れ、弱火で煮含めて仕上げる
甘エビの素揚げ
旨味とサクサク感がおいしい!
材料(4人分)
- 甘エビ・・・・・・・20尾
- 片栗粉・・・・適量
- 揚げ油・・・・適量
- レモン・・・・1個(あれば)
- 塩・・・・・・適量
作り方
- 甘エビは洗って、ひげを切り取りペーパータオルで水気をとり、薄く片栗粉をつける。
- やや高めの温度でカリッと揚げる。
- 塩を軽くふり、皿に盛り、くし型に切ったレモンなどを添える。